スポーツマウスガード(マウスピース)で脳を守る【重要性】

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あまり知られていないことですが、スポーツマウスガード(マウスピース)を装着することにより脳の損傷を予防することができるといわれています。

実はこの脳を守るということは、スポーツマウスガードの役割として歯を守ること以上に重要な役割でもあり、マウスガードが単なるケガ防止のための装置ではなく「命を守る装置」であることをお伝えします。

本記事はインターネットや量販店で販売されている市販のスポーツマウスガードではなく、歯医者さんや歯科技工士などの専門家がつくるカスタムメイドマウスガードの効果です。

スポーツマウスガードのすべてが分かる記事はこちら👉スポーツマウスガード:7つの特徴と選び方【保存版】

 

 

マウスガードは脳への衝撃を軽減させる

頭部に衝撃を加えて脳圧の変化を測定した実験によると、マウスガード装着時の方が脳圧の上昇も少なく、脳にかかる圧力の持続時間も短くなったという結果が報告されています。

実際、ボクシングの試合でマウスガード装着が義務化されてからは、試合中の脳震盪の発生が減少しています。

 

1、マウスガードが衝撃を吸収

マウスガードが衝撃を吸収し、外力そのものを減少させることが分かっています。

人とのコンタクト時には、特に大きな力が衝撃として脳に加わります。

しかし、マウスガードを装着することにより、マウスガードがクッションの役目を果たすことで、脳外傷の予防を可能とすることが大いに考えられます。

2、衝撃時に噛みしめやすくなる

噛みしめることによって頚部が固定され、頭部の移動を抑える”

衝撃を受けても頭部の移動量が少なければ、脳に対する影響も少ないといえます。噛みしめると関節が固定され、それが全体の固定に繋がります。

衝撃時に正確な「噛みしめ」がなされていれば、頚部が固定されることにより頭部の移動量が少なくなることによって、脳への影響の少なくなります。

 

Wikipediaから

頭蓋骨と脳のずれで急性硬膜下血腫に

頭蓋骨の内側には硬膜が存在し、通常頭蓋骨の内側面に強く付着しています。頭頂部にはこの硬膜で静脈洞を形成し、脳表の静脈とをつなぐ架橋静脈が存在しています。

この静脈は頭部に大きな衝撃を受けると頭蓋骨と脳のずれにより強く引っ張られます。 ずれが強いと破断し、出血は硬膜下腔(硬膜の内部で脳の外側)に広がり急性硬膜下血腫となります。

(文部科学省:学校における体育活動中の事故防止について)

スポーツマウスガードを装着することで東部の移動量を少なくすることで頭蓋骨と脳のずれを引き起こすリスクが軽減されると考えられます。

脳は鍋の中の豆腐のようなもの

脳は鍋の中の豆腐のようなものであり、外部から急激な圧力が加わると、頭蓋骨と脳

の間にズレが生じ、引っぱられた静脈が破裂して出血し、急性硬膜下血腫を引き起こします。頭を直接ぶつけてなくても起きてしまうのです。

(首のまだ据わらない乳幼児を急激に揺さぶることで死に至る恐れのある「揺さぶり症候群」のような状態)

(文部科学省:学校における体育活動中の事故防止について)

以下は、文部科学省「校における体育活動中の事故防止について」より

衝撃により頭部が直線的に加速される場合である。髄液に周囲を守られた脳は、 ちょうど水をはった鍋に浮かべた豆腐のようなものである。

鍋が衝撃を受けると鍋には何の損傷も受けないが衝撃を受けた側の反対方向に移動する。その際内 壁に静止し続けようとした豆腐がぶつかり豆腐が崩れる(直撃損傷)。

その後その反撃でまた反対側に流された豆腐は鍋の反対側の内壁にぶつかる(対側損傷)。

この対側損傷は人の場合、後頭部を打った時に出来る前頭葉や側頭葉の脳挫傷を起こすことがよく知られている。

スキーやスノーボード、スケートなど転倒して硬い雪面やリンクなどに頭部を強打したときに起こりやすい。

加速損傷

頭部や顔面打撲によって頭部が激しく揺さぶられることにより、頭蓋骨と脳とに 大きなずれを生じることが原因となる。

このずれは通常は問題を生じないが、ずれが大きくなり、ある閾値を超えると、頭蓋骨と脳をつなぐ橋渡しの静脈(架橋静脈)が伸展破断し、出血をすることにより、血腫が発生する。

血腫は硬膜の内側に広がるため前述の「急性硬膜下血腫」となる。ボクシングや柔道、ラグビーなどのスポーツ等で発生しやすい。

頭部が激しく揺さぶられて打撲をすることによって 発生する事が多いが、打撲なしでも起こりうる病態である。

(文部科学省:学校における体育活動中の事故防止について)

 

マウスガードは命を守る

マウスガードの役割として口の周りの外傷(歯など)を防ぐことは良く知られています。

しかし、脳の損傷を防ぐことはあまり知られていません。

若い時期はスポーツを行う時に、まさか自分が重大なスポーツ事故に遭うとはだれも思っていません。

そのため、マウスガードに関しても「命を守る装置」という認識がないどころか、「まぁ大丈夫やろ」と誰もが思ってしまいます。

しかし、スポーツマウスガードは大事な家族や仲間の「命を守る」ための装置です。また、最近はデザインや形状なども様々で個性的なマウスガードを作ることも可能となっています。

是非、あなただけの最高のカスタムメイドマウスガードを手に入れてみてはいかがでしょうか?

 

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