スポーツマウスガード(マウスピース)で歯を守るということ

Pocket

スポーツマウスガード(マウスピース)を装着する目的の一つは「歯を守る」ということです。

わざわざ言われなくても分かるような内容ですが、実はこのスポーツマウスガード(マウスピース)によって「歯を守る」ということは健康面からは勿論、経済的にも大きな意味があることをお伝えしたいと思います。

本記事はインターネットや量販店で販売されている市販のスポーツマウスガードではなく、歯医者さんや歯科技工士などの専門家がつくるカスタムメイドマウスガードの効果です。

スポーツマウスガードのすべてが分かる記事はこちら👉スポーツマウスガード:7つの特徴と選び方【保存版】

 

マウスガードの装着が義務付けられているスポーツ

先ずはマウスガードの装着が義務付けられている主なスポーツは以下の通りです。

ボクシング、キックボクシング、K-1、空手の一部、ラグビーの一部、アメリカンフットボール、ラクロス(女子のみ)、インラインホッケー(20歳以下)

効果のあるスポーツ

最近は、野球やサッカー、ゴルフなどでもプロの選手がスポーツマウスガードを装着している姿をご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか?

最近は装着が義務付けられているスポーツ以外にも、多くのスポーツで外傷予防やパフォーマンスの向上を目的としてマウスガードの使用が広がっています。

プロとアマチュアではルールの違いもありますが、怪我、外傷予防という目的から、マウスガードの装着は下記のスポーツに有効で有ると考えます。

格闘技

ボクシング、K-1、空手、レスリング、日本憲法、柔道、相撲等

球技

アメリカンフットボール、バスケットボール、サッカー、ラグビー、ハンドボール等

個人技

クラシックバレエ、体操、トランポリン、アクロバット、重量挙げ、スキー、スノーボード、自転車競技、射撃、アーチェリー、弓道等

 

 

スポーツによる外傷が最も多いのは「口の周り」

日本スポーツ振興センターがH9~18年に行った、学校などへの障害見舞金の給付件数の統計によると、歯の障害は給付件数の約3割で常に最も多い障害です。

学校管理下での歯・口・顎のけがは年間8万件前後にもなるといわれています。愛媛県歯科医師会が県下中高校運動部に実施したアンケートによると

顎顔面・頭頸部のケガの経験のある者
  • 中学生 37.6%
  • 高校生 49.8%
ケガの種類
  • 口の中を切った
  • 歯が欠けた

など、口の周囲の外傷が最も多く中学生・高校生ともに約75%を占めています。

これは、スポーツ外傷の外力が口の周りに集中して起こることを意味します。

スポーツによるケガは手足、顔など様々なところに起こりえますが、この中で最も多いのは顔面、特に口の周りであるということです。

外傷の種類

愛媛県内の中学校156校、高等学校73校の運動部に対する調査を各担当教諭を通じておこなった。

中学校の有効回答数は338名で受傷者数127名(37.6%)、高等学校の有効回答者数は325名で受傷者数は162名(49.8%)であった。

愛媛県歯科医師会「歯科領域のスポーツ外傷についての調査」

マウスガードの役割【重要】

マウスガードを装着していても100%外傷を防止できるという訳ではありません。

しかし、防止できなかった場合でも重症には到らず、軽微なものとなる可能性は非常に高まります。

歯をマウスガードで覆うことにより、装着者本人のみならず、相手を傷つけることも防ぐことができます。

 

 

スポーツマウスガードの効果

1989年、米国の中高生のアメリカンフットボール選手2470名に対する調査結果から、スポーツマウスガードが外傷を防ぐことが報告されています。

マウスガード装着する場合と装着しない場合

  • 装着していない303名の口の外傷発生率は約50%
  • 装着した2167名の外傷発生率は5%以下

の結果でした。

マウスガードは口の外傷を激減させる

マウスガードの装着を義務化した1962年以前は顎、顔面、口の領域の外傷の発生率約50%であったのに対し、義務化以降は1.4%に減少しています。

日本でも、2000年に女子水球チームに対して行った調査で、マウスガード装着前の口の外相経験者は52%であったのに対し、装着後は14%に減少しています。

マウスガードの外傷の予防効果

(東日本歯学雑誌から)

マウスガードの装着が比較的進んでいるアメリカにおいて、アメリカ歯科医師会の報告では、マウスガードの使用によって年間に200,000本の歯を守ることに繋がっているとのことです。

また欧米では予防対効果の高いことが証明されていることにより、マウスガードを装着せずに事故が起きた場合、指導者が罰せられたり、起訴されるということとなるそうです。

日本でも学校管理下での歯、口、顎のけがは年間80,000件前後といわれています。傷害見舞金の件数は歯のケガが最も多く、3割程度を占めています。

 

歯は命

雑誌プレジデントで55歳~75歳の方1,000人聞いたところ、「リタイヤ前にやっておけば良かった後悔」ベスト3が、

1位、歯の定期健診

2位、スポーツで鍛える

3位、良く歩く

という結果だそうです。自然治癒力の無い歯は、失ってからその大事さに気付く方は多くいらっしゃいます。

 

私たちは歯科技工士として日々、歯科医療の現場において冠(被せもの)や義歯の製作を行っている立場としても、そのことは強く感じています。

すべて健康な歯の方であっても、1本失うことにより連鎖的に口の中がボロボロになっていくケースは、あまりにも多く存在します。

また、自らの天然歯を失うということは、運動能力の低下や、生活面といった身体的な大きな損失であると同時に、経済的にも大きな損失であります。

仮に前歯をスポーツ障害にて一本失ったとします。治療にて人工的に白い自然な歯に戻そうとすれば、保険外の治療となります。その場合の金額はというと、

歯の治療費

※失った歯は1本であっても、隣り合う歯を削ってブリッジにしなければなりません。

1本(8~10万円)×3本=24~30万円

程度と予想されます。

また保険治療においても前歯の治療は高額であると同時に、この1本がきっかけで一生苦労する方々も多くいらっしゃいます。

 

まとめ

若い時期に健康な歯を失うことは、あまりにも大きな損失ですが、残念ながら子どもたちに認識してもらうことはなかなか難しいのが現状です。

スポーツマウスガードは大事な家族や仲間を守るための装置です。是非、あなただけの最高のカスタムメイドマウスガードを手に入れてみてはいかがでしょうか?

 

 

お問合せ・コメントはこちら

[recaptcha]