歯科技工士とは?歯科技工士に必要な資格や働き方とは

 

歯科技工士とは、入れ歯や被せ物(差し歯やブリッジなど)などの義歯を作る仕事だ。

職場は、

①歯科技工所に勤務(営む)が全体の7割

②歯科医院に勤務が全体の3割

 

歯科技工所とは

歯医者さんから外注委託にて義歯の製作を請負う製作所のこと。歯医者さんから歯型を持ち帰り歯科技工所で義歯を製作する。保健所への届出が必要。

 

歯科技工士には国家資格が必要

歯科技工士として働くには歯科技工士国家試験に合格しなければならない。

また、試験に合格した者が、厚生労働大臣が指定する登録機関に申請することで歯科技工士名簿に登録される。そのことにより歯科技工士免許が交付される。

 

歯科技工士専門学校

歯科技工士国家試験の事件資格を得るためには、歯科技工士の養成機関で2年以上学ぶ必要がある。

歯科技工士の養成機関は2年生・3年生・4年制大学・2年生短大や夜間部などがある。

近年は歯科技工士の養成機関に入学する者が激減している。

 

歯科技工士の働き方

歯科技工士の働き方は冒頭に説明したように、大きく2つに分かれている。

①歯科診療所にて雇用され、診療所内で働く歯科技工士

歯科技工士全体の約3割である。現在、直接雇用できている歯科診療所は、歯科診療所全体の1割程と少ない。

②歯科技工所にて働く歯科技工士

歯科診療所にて治療のために歯形を採った後に、歯型を技工所という所に持って帰り、この歯形をもとに冠(かぶせもの)や入れ歯などの歯科技工物を製作する歯科技工士。

外注技工士(所)と言われ、技工士全体の約7割。その内1~2人の個人経営の歯科技工所(一人ラボという)が約8割と個人事業者が多い構成となっていることが特徴である。

外注技工所には、大手技工所とよばれる技工所も存在するが、最大手でも1000人規模であり、歯科技工産業において占めるシェアはそれほど大きくない。

 

歯科技工士の就労環境

歯科技工所は、「入れ歯専門」や「保険外技工専門」など様々な経営スタイルの技工所がある。

ほとんどの歯科技工所では、深刻なレベルの慢性的な長時間労働・低賃金の状況にある。そのため、過酷な就労環境となっている。

参考はこちら👉歯科技工士の本当の年収は?時給で計算すると170円だった!

また、そのことにより養成機関を卒業した歯科技工士の約8割が離職するという異常事態となっている。

参考はこちら👉歯科技工士の実態と離職率!5年以内の離職率は?マジか80%

現段階では、歯科技工士の劣悪な就労環境・離職問題を解決するための業界全体の動きなどは一切見られない。

 

海外で活躍する歯科技工士

日本の歯科技工士の技術レベルは間違いなく世界トップクラスだ。

歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士という歯科医療従事者の中でグローバルに活躍しているのは圧倒的に歯科技工士が多い。

日本では歯科技工士の評価は著しく低いが、歯科技工という技術を習得し、歯科技工士に対して評価の高い海外で活躍するという夢を抱き歯科技工士を目指すことは夢があるのではないか。

 

歯科技工士とは:まとめ

歯科技工士になるには

  • 歯科技工士専門学校(養成機関)で2年以上学ぶ必要がある
  • 歯科技工士国家試験に合格し、歯科技工士免許を得る必要がある

歯科技工士の働き方

  • 歯科技工所と歯科診療所がある
  • 7割が歯科技工所、3割が歯科診療所で働いている

歯科技工士の就労環境

  • 長時間労働・低賃金という劣悪な就労環境である
  • 卒後5年以内の歯科技工士の離職率は約8割と異常な状況
  • 海外で活躍できる可能性のある仕事でもある

 

 

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